私が経営学部で満足している点は、 ”実現可能なアイデアを生み出せる力や技術を学べる機会” に出会えたことだ。 自分は最初、”一番偏差値の低い学部を受けよう”という軽率な考えから神奈川大学の文系学部で当時一番偏差値が低く入試方法が簡単な経営学部に志望した。 つまり、当時受験生であった私にとって、特に大学進学への目的意識も問題意識もなかったのだ。そんな訳で、無事経営学部に合格したが、何も大学へ通う目的も続けて行く理由も見つけることができないまま大学1年が終わった。 しかし、大学2年の前期に商品企画・設計という分野に出会い、初めて大学の授業で興味を見い出すことができた。というのも、今までの”アイデアに関する価値観”を一変されたからだ。この授業に出会うまで、私は”何か新しいモノを創造”する時自分にとって”欲しいもの”であったり、”こんなモノがあったらいいな”というような理想ばかりの消費者視点でしかアイデアを考えることができなかった。 だがしかし、商品企画・設計という授業を通して、理想を現実にすることがどれだけ過酷であり、その大半は大概自分ではなく他人が作ってくれるだろうという他人任せのアイデアなのかということ、すなわち”デザイナー的視点”が全く考慮されていないただの机上の空論を述べているだけだということに気付かされた。 このことにより、大学入学当初は問題意識や目的意識も全くなかった私が、”どうしたら良いものが作れるか”、”この構造にするにはどうしたらいいか”という実現可能な範囲での視点でアイデアを考える習性を身につけることができた。
私が経営学部で不満に思っている点は、”プレゼンテーション力が功を奏する” といった視点に重きが置かれて授業が進められている点だ。 というのも、我が学部において、商品企画という分野の科目は数少ないのにも関わらず、実践よりもパワーポイントの使い方だけを重視しており、”突拍子もない非現実的なアイデアであってもプレゼンテーション力で何とかなる”という思考傾向があるのではないかと私は感じる。すなわち、それが例え”実現不可能なドラえもんの世界のようなアイデア”であっても、”誰かが実現してくれるだろう”といった他人任せのアイデアであっても、”プレゼンする力さえあれば面白い”と考得られる傾向にあると感じる。私は、”他人任せのアイデアを考えるのではなく、新しくなおかつ面白い実現可能なアイデアを発信し、実現できるクリエイティブな人間になりたいため、自分のアイデアを具現化できるスキルを学べる機会の授業をもっと増やして欲しいと感じる。